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王子様は、きらきら星の住人
第1章 壊れたきらきら星
「俺は、真由ちゃんの事を一生忘れないーー」
小さな声で、だがきっぱりと告げる彼は、泣き出しそうにも、怒り出しそうにも見えた。
いっしょうわすれないーーというフレーズをどこかで耳にしたような気がする。
本だったか、テレビだったのか。
一生、という言葉の意味を知るのに、真由はまだ幼すぎた。
そんな真由の反応に、彼はくしゃりと笑って、くるくると巻かれた彼女の髪に触れ、唇を落とす。
その一連の流れるようなしぐさは、五歳の少年とは思えないほどに大人びて、客席で見守る大人たちは思わず見惚れていた。
だが、そんな微笑ましくも甘酸っぱいムードは、真由の母の怒りに満ちた声で壊される。
「真由!こっちへ来なさい!」
いつの間にかステージにあがって来た母に腕を引っ張られた。
繋いでいた彼の手が離れ、真由は椅子から引きずりおろされる。
寂しく笑う彼を振り返り、真由は母に抗議した。
「お母さん!痛いよ!」
母の真理子は、娘の言葉など全く耳を貸す様子はない。
暴れる真由を無理矢理抱えるようにして、ステージの階段を降りようとする。
すると、客席の方から凛々しい女の声がした。
「大人げないわね、真理子さん?」
「ーーっ!」
真理子はその場で硬直し、声の主を見つめた。
その女は、悠然と微笑み、腰を振りながら高いヒールの靴音を響かせ、真理子の方へ近付いてくる。
小さな声で、だがきっぱりと告げる彼は、泣き出しそうにも、怒り出しそうにも見えた。
いっしょうわすれないーーというフレーズをどこかで耳にしたような気がする。
本だったか、テレビだったのか。
一生、という言葉の意味を知るのに、真由はまだ幼すぎた。
そんな真由の反応に、彼はくしゃりと笑って、くるくると巻かれた彼女の髪に触れ、唇を落とす。
その一連の流れるようなしぐさは、五歳の少年とは思えないほどに大人びて、客席で見守る大人たちは思わず見惚れていた。
だが、そんな微笑ましくも甘酸っぱいムードは、真由の母の怒りに満ちた声で壊される。
「真由!こっちへ来なさい!」
いつの間にかステージにあがって来た母に腕を引っ張られた。
繋いでいた彼の手が離れ、真由は椅子から引きずりおろされる。
寂しく笑う彼を振り返り、真由は母に抗議した。
「お母さん!痛いよ!」
母の真理子は、娘の言葉など全く耳を貸す様子はない。
暴れる真由を無理矢理抱えるようにして、ステージの階段を降りようとする。
すると、客席の方から凛々しい女の声がした。
「大人げないわね、真理子さん?」
「ーーっ!」
真理子はその場で硬直し、声の主を見つめた。
その女は、悠然と微笑み、腰を振りながら高いヒールの靴音を響かせ、真理子の方へ近付いてくる。

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