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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第39章 達也の満ち溢れた野心
(あのくそオフクロ、葬式にもろくに顔にも出さなかった!テメーのどこが母親だ!)
達也は母親を恨んでいた。
表向きは母親や亮輔にいい顔をしているが、内心はあの二人を追い出し、自分が会社の実権を握るという野心に燃えていた。
亮輔から鴨志田の話も聞き出した。
さすがに亮輔は鴨志田の実の子という事は話さなかったが、ただの生徒と教師だった二人が何故、一緒に生活するのだろうか。
不審に思った達也は、母親に上手く聞き出そうとしていた。
「あの、オレと亮輔って兄弟だけど、あまり似てないっていうか。オレが以前、オヤジに聞いたのは、お母さんが他の人との間に出来た子供が亮輔だと言われたんだけど。
オレ、どうしてもそれが信憑性に欠けてるような気がして…
ホントのところはどうなのかな?」
「…お父さんがそんな事言ったの?」
母親は少し表情を曇らせ、話そうかどうしようか迷った。
だが、いずれは解ることだろう。
母親は達也に、これは口外しないという約束で、亮輔の出生の秘密を話した。
「実はね、亮輔はアタシの子供じゃないの…」
「…えっ?」
達也は母親を恨んでいた。
表向きは母親や亮輔にいい顔をしているが、内心はあの二人を追い出し、自分が会社の実権を握るという野心に燃えていた。
亮輔から鴨志田の話も聞き出した。
さすがに亮輔は鴨志田の実の子という事は話さなかったが、ただの生徒と教師だった二人が何故、一緒に生活するのだろうか。
不審に思った達也は、母親に上手く聞き出そうとしていた。
「あの、オレと亮輔って兄弟だけど、あまり似てないっていうか。オレが以前、オヤジに聞いたのは、お母さんが他の人との間に出来た子供が亮輔だと言われたんだけど。
オレ、どうしてもそれが信憑性に欠けてるような気がして…
ホントのところはどうなのかな?」
「…お父さんがそんな事言ったの?」
母親は少し表情を曇らせ、話そうかどうしようか迷った。
だが、いずれは解ることだろう。
母親は達也に、これは口外しないという約束で、亮輔の出生の秘密を話した。
「実はね、亮輔はアタシの子供じゃないの…」
「…えっ?」