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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第46章 完全なる計画

達也はニンマリと笑みを浮かべた。
(あの胡散臭い弁護士、どうやら上手く話をまとめたみたいだな。しかし報酬額が1000万とは。おまけにコイツを救い出すのに500万かかった。)
口座には半分以上の金を引き出している為、しばらくは派手な事は出来ない。
「とにかく、これでアンタは晴れて自由に身になったワケだ」
達也も鴨志田も一安心した。
そして達也は鴨志田に金の入った封筒を手渡した。
「そこには300万入っている。だが、決して無駄遣いするんじゃない。当面の間、ビジネスホテルに滞在してもらう。
その時の費用として使ってくれ。間違ってもまた変なブランド物なんて買うなよ。今のオレはもう口座にあまり現金がのこってない。だからしばらくこの金でホテルを転々として欲しい。
で、こっからが正式に作戦開始だ。オレとアンタは入念な打ち合わせを何度もしなきゃなあ」
「ねぇ、いつまでビジネスホテルに滞在すればいいの?」
鴨志田はメンソールのタバコに火を点け、ホッとしたように白い煙を吐き出した。
「どのくらいって、計画が実行するまでだ。と言ってもこの数日の間にはやるつもりだ」
鴨志田はテーブルに身を乗りだし、達也の顔の近くで小さい声で
「ねえ、もしかして乗っ取るって事はアナタの母親を消すって事?」
達也は無表情で首を縦に振った。
(あの胡散臭い弁護士、どうやら上手く話をまとめたみたいだな。しかし報酬額が1000万とは。おまけにコイツを救い出すのに500万かかった。)
口座には半分以上の金を引き出している為、しばらくは派手な事は出来ない。
「とにかく、これでアンタは晴れて自由に身になったワケだ」
達也も鴨志田も一安心した。
そして達也は鴨志田に金の入った封筒を手渡した。
「そこには300万入っている。だが、決して無駄遣いするんじゃない。当面の間、ビジネスホテルに滞在してもらう。
その時の費用として使ってくれ。間違ってもまた変なブランド物なんて買うなよ。今のオレはもう口座にあまり現金がのこってない。だからしばらくこの金でホテルを転々として欲しい。
で、こっからが正式に作戦開始だ。オレとアンタは入念な打ち合わせを何度もしなきゃなあ」
「ねぇ、いつまでビジネスホテルに滞在すればいいの?」
鴨志田はメンソールのタバコに火を点け、ホッとしたように白い煙を吐き出した。
「どのくらいって、計画が実行するまでだ。と言ってもこの数日の間にはやるつもりだ」
鴨志田はテーブルに身を乗りだし、達也の顔の近くで小さい声で
「ねえ、もしかして乗っ取るって事はアナタの母親を消すって事?」
達也は無表情で首を縦に振った。

