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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第46章 完全なる計画

罪を犯さずに消すって、何?
キョトンとしている鴨志田の肩を抱き、達也は真夜中の路地裏を歩いた。
「とにかくオレがこれから話す事は絶対に誰にも言うんじゃない。確かこの駅前にホテルがあったよな?そこに入って詳しく話をする。アンタはオレの話を聞いてから協力するかどうか判断してくれればいい」
達也の真剣な眼差しに鴨志田は何も言えず、達也にくっついて駅前にあるビジネスホテルにツインベッドの部屋にチェックインした。
エレベーターに乗り、6階で降りてドアを開ける。
ホテルの部屋はベッドが2つあり、テレビとテーブルだけの質素な空間だった。
達也はベッドに腰掛け、腕を組ながら何かを考えているようだ。
鴨志田は窓際にあるソファーに座り、達也が考え込んでる様子をジッと見ていた。
「ねぇ、計画ってどういう風にするの?」
「うーん、オフクロがすぐにでもオレに会社を譲ってくれりゃいいんだが、そうはいかないだろ?じゃあどうするか?
オレに会社を譲るようにする計画を立てればいいって事だ」
「そんなすんなりとアナタの母親は会社を譲ってくれるの?」

