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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第48章 大金は目の前だ

(騒げ騒げ、どうせオフクロは見つからない、警察にも捜索願いを出してみるかな。まぁ、それはもう少し様子を見よう)
「オフクロとはここ最近すれ違いだったから…」
ふわぁ~とあくびをしながら亮輔は事の重大さを理解していなかった。
【オフクロが会社に来てないんだ。何度も連絡したんだが、全く通じない。お前、ホントに知らないのか?】
電話越しからでも、達也の切羽詰まった言葉に亮輔は徐々に眠気から覚め、事の重大さに気づいた。
「確か最後に会ったのは3日ぐらい前の朝だったかな…うん、そうだ、小島さんと朝までカラオケにいて、それから帰って来た時にいたからそれが最後だけど、オフクロに電話しても全く通じないの?」
【もう、朝からずっと何度も連絡してるんだが、応答がない。
何かあったのか…とにかくオレはオフクロの関係者に連絡を入れる。何かあったら必ず電話してくれ、いいな?】
「…うん、わかった」
そう言って電話を切った。
オフクロが行方不明?どういう事だ?
亮輔には何がなんだか解らずにただベッドの上で呆然としていた。

