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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第58章 五千万で掌握

しばらくして社長室のドアをコンコンとノックする音がした。
「どうぞ」
「失礼します」
沢渡がドアを開け、入ってきた。
「社長、何か御用ですか?」
「いやだなぁ、沢渡さん。約束したじゃないですか。忘れたんですか?」
達也は机の上にドン、と紙袋を置いた。
「確認してください。全部で5000万入ってます」
「えっ…」
沢渡は紙袋の中を見た。
そこには札束だらけの現金がぎっしりと積まれていた。
「こ、これは…」
「そうです、これでお約束の件をちゃんと守りましたよね、沢渡さん」
達也は目の前に積まれた大金を前に呆気にとられている沢渡を見て笑った。
「沢渡さん、そんなとこに突っ立ってないでそこにお座り下さい」
「あ…あぁ、はい…」
まさか5000万もの大金が手に入るとは…さすがの沢渡も、達也の豪快さに参った様子だ。
達也は社長室の専用の椅子から立ち上がり、ガラス製のテーブルを挟んで互いに向き合う形でソファーに座った。
「沢渡さん、貴方は前の社長、つまり母の右腕としてこの会社に貢献してきました。
ですが、母はワンマンでヒステリックな性分な為、怒鳴られたりした場面を何度か見たことがあります」
母親は何かと沢渡に厳しく当たっていた。
ナンバー2で母親のブレーン的な存在であるにも関わらず、事ある毎に沢渡を怒鳴り、時には八つ当たりもしていた。
それも他の社員のいる前でもお構い無しに。
「どうぞ」
「失礼します」
沢渡がドアを開け、入ってきた。
「社長、何か御用ですか?」
「いやだなぁ、沢渡さん。約束したじゃないですか。忘れたんですか?」
達也は机の上にドン、と紙袋を置いた。
「確認してください。全部で5000万入ってます」
「えっ…」
沢渡は紙袋の中を見た。
そこには札束だらけの現金がぎっしりと積まれていた。
「こ、これは…」
「そうです、これでお約束の件をちゃんと守りましたよね、沢渡さん」
達也は目の前に積まれた大金を前に呆気にとられている沢渡を見て笑った。
「沢渡さん、そんなとこに突っ立ってないでそこにお座り下さい」
「あ…あぁ、はい…」
まさか5000万もの大金が手に入るとは…さすがの沢渡も、達也の豪快さに参った様子だ。
達也は社長室の専用の椅子から立ち上がり、ガラス製のテーブルを挟んで互いに向き合う形でソファーに座った。
「沢渡さん、貴方は前の社長、つまり母の右腕としてこの会社に貢献してきました。
ですが、母はワンマンでヒステリックな性分な為、怒鳴られたりした場面を何度か見たことがあります」
母親は何かと沢渡に厳しく当たっていた。
ナンバー2で母親のブレーン的な存在であるにも関わらず、事ある毎に沢渡を怒鳴り、時には八つ当たりもしていた。
それも他の社員のいる前でもお構い無しに。

