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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第66章 真相

鴨志田が教育係りとして、徹底的にマナーや接客態度をスタッフに教え込み、あっという間に人気店となった。
達也は鴨志田に任せた店は成功するだろうと思っていた。
案の定、人気店として雑誌にも取り上げられる程の店となったのを機に、達也は、嫌がらせや難癖をつける客を送り込み、ネット掲示板では、あの店の評判の悪さを何度も書き込むようになり、それに煽られ、いつしか人気店から、最悪な店という評判になり、人気ナンバーワンのソープ嬢を他のソープ店へ引き抜き工作をしたのも、達也の指示だった。
極めつけは、クレーマーのような客が、いつものように難癖をつけ、こっそりと店の個室の中に大麻を隠し、匿名で警察に、あの店は違法な事をしているとタレコミ、ついには店を潰してしまった。
契約書も、鴨志田が何度も目を通して、トラップが無いかどうかを確認してからサインしたものの、全ての責任は鴨志田自身が背負うという項目は、鴨志田に解らぬよう、その部分だけ二枚重ねになっており、その部分をめくると、その項目が記載されているという、見た目には解らない工作をした。

