この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第87章 覚悟

「君はレンタル要員になる、そう言ってたね?」
「はい、母の治療費を稼ぐにはそれしか無いと思ったので」
「本来ならば、社長になった私がバックアップしなきゃならんのだが…何せ会社は倒産寸前の状況だった。私も君のお兄さんにしてやられたようなもんだ」
「あの、本当にどうしようもないクズな兄で申し訳ありませんでした…」
「いや、君が謝る事はないんだ。君も私も被害者なんだよ。そして君の生みの母と育ての母も…」
本当に悪魔のような存在だった。
冷酷で、邪魔する者は即刻消し去る。
だからこそ、あんな不様な死に方をしたのだと。
「兄の事は忘れようとしても忘れる事はないでしょう。
ならばオレは一生兄に付きまとわれながら生きていくつもりです」
「そうか。もう一度聞くが…君はレンタルの要員になる覚悟はあるのかね?」
沢渡さんはオレの目を見据えながら念を押すように聞いてきた。
もう、こうなったら何でもやるしかない、そしてまた母親と一緒に暮らすんだ、今のオレにはその事しか頭に無い。
「はい、母の治療費を稼ぐにはそれしか無いと思ったので」
「本来ならば、社長になった私がバックアップしなきゃならんのだが…何せ会社は倒産寸前の状況だった。私も君のお兄さんにしてやられたようなもんだ」
「あの、本当にどうしようもないクズな兄で申し訳ありませんでした…」
「いや、君が謝る事はないんだ。君も私も被害者なんだよ。そして君の生みの母と育ての母も…」
本当に悪魔のような存在だった。
冷酷で、邪魔する者は即刻消し去る。
だからこそ、あんな不様な死に方をしたのだと。
「兄の事は忘れようとしても忘れる事はないでしょう。
ならばオレは一生兄に付きまとわれながら生きていくつもりです」
「そうか。もう一度聞くが…君はレンタルの要員になる覚悟はあるのかね?」
沢渡さんはオレの目を見据えながら念を押すように聞いてきた。
もう、こうなったら何でもやるしかない、そしてまた母親と一緒に暮らすんだ、今のオレにはその事しか頭に無い。

