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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第8章 スコーピオの女 情欲の章
「今ね。やくざの愛人してるの」
「ええっ! 愛人の上にやくざだなんて」
「どうしょうもないわよね。ああ。でも誤解しないでね。あたし今が一番幸せなの」
「そうか」
「ふふ。ほしきと別れてからいろんな男と付き合ったけど、今の男がきっと最後の男になると思うんだ。たとえ上手くいかなくてもさ」
「いいのか。愛人で」
「うん。いいの」
麻耶は寂し気に目を伏せたが、慈愛に満ちた微笑みを浮かべている。
こんな表情の彼女を初めて見た僕は驚いた。かつての彼女は愛よりも所有することに熱心で、心よりも身体を優先していた。
欲しがり屋で相手が枯渇するまで奪い尽くすような印象だった。
「変わったんだな」
「あら。さっき変わらないって言ったじゃない」
「それは表面の話だよ」
「そっか」
エネルギーを奪い合うような付き合いしかできなかったのに、今こうして静かに話をしていると不思議な気分になった。
「何か困ってないのか?」
「ん。ありがと。ほしきに会えてよかった。元気になったし」
「辛いのか」
「ううん。そんなことないんだけどね。ほしきはさ、優しかったし、あたしのことちゃんと見てくれてた男だったから。会えて若返った感じ」
朗らかに笑う麻耶は、高校生の頃と同じ表情をしていて懐かしさが胸に広がった。
「ええっ! 愛人の上にやくざだなんて」
「どうしょうもないわよね。ああ。でも誤解しないでね。あたし今が一番幸せなの」
「そうか」
「ふふ。ほしきと別れてからいろんな男と付き合ったけど、今の男がきっと最後の男になると思うんだ。たとえ上手くいかなくてもさ」
「いいのか。愛人で」
「うん。いいの」
麻耶は寂し気に目を伏せたが、慈愛に満ちた微笑みを浮かべている。
こんな表情の彼女を初めて見た僕は驚いた。かつての彼女は愛よりも所有することに熱心で、心よりも身体を優先していた。
欲しがり屋で相手が枯渇するまで奪い尽くすような印象だった。
「変わったんだな」
「あら。さっき変わらないって言ったじゃない」
「それは表面の話だよ」
「そっか」
エネルギーを奪い合うような付き合いしかできなかったのに、今こうして静かに話をしていると不思議な気分になった。
「何か困ってないのか?」
「ん。ありがと。ほしきに会えてよかった。元気になったし」
「辛いのか」
「ううん。そんなことないんだけどね。ほしきはさ、優しかったし、あたしのことちゃんと見てくれてた男だったから。会えて若返った感じ」
朗らかに笑う麻耶は、高校生の頃と同じ表情をしていて懐かしさが胸に広がった。