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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第8章 スコーピオの女 情欲の章
気が付くと十畳ほどの広い和室にいた。――ここは、どこだ。
後ろ手に縛られており、口には猿ぐつわと言った丁寧さで僕は拘束されていた。
目の前には麻耶も同じように拘束され転がされている。気を失っているようだ。
身体をよじって麻耶のほうに行こうとすると、ふすまがさっと開き、先ほどの三人組の男がまた別の男を連れてきた。
「こちらです」
三人組はその男に対してはやけに低姿勢だ。
「麻耶!」
麻耶に気づき、駆け寄る。
「すみません。ちょっと寝てもらってるだけです」
少し着崩れたダークグレーのスーツと、黒いシャツから覗く精悍な浅黒い肌が見えた。鋭い目つきで畳を睨みつけ、僕の方へ視線を寄こした。
「こいつは誰でい」
「女と一緒にいたので騒がれるとやばそうだったもんで連れてきやした」
「ちっ。素人さんだろうが」
彼が麻耶の恋人なのだろうか。そしてこの場所はどこか組の事務所であろうか。
男が眠る麻耶の様子を見守っていると、再びふすまがさっと開けられ和服姿の初老の男と、Tシャツとミニスカートという軽装の若い女が入ってきた。
「オヤジ。リカ」
「おう柏木。この女か」
初老とはいえ、眼光の鋭さが組長なのだと素人の僕にも分かった。
「ふん。邦弘ってばこんなババア相手しちゃってさ」
リカと呼ばれた若い女が、ずかずかと畳の上を歩き、横たわっている麻耶の頭をこつんと蹴った。
「リカなにしやがるっ」
女はふんと鼻息だしそっぽを向いた。
組長はその様子を渋い表情で見ていたが、黙って奥の座敷に座った。
「うっ、んん、うぅ」
麻耶が目を覚ます。ハッと目を開いたが、拘束され猿ぐつわを噛まされているので身体をよじらせただけだった。
麻耶は柏木邦弘に気づき何秒か見つめ合ったのち、僕に気づき、すまなさそうな雰囲気で目配せをした。
後ろ手に縛られており、口には猿ぐつわと言った丁寧さで僕は拘束されていた。
目の前には麻耶も同じように拘束され転がされている。気を失っているようだ。
身体をよじって麻耶のほうに行こうとすると、ふすまがさっと開き、先ほどの三人組の男がまた別の男を連れてきた。
「こちらです」
三人組はその男に対してはやけに低姿勢だ。
「麻耶!」
麻耶に気づき、駆け寄る。
「すみません。ちょっと寝てもらってるだけです」
少し着崩れたダークグレーのスーツと、黒いシャツから覗く精悍な浅黒い肌が見えた。鋭い目つきで畳を睨みつけ、僕の方へ視線を寄こした。
「こいつは誰でい」
「女と一緒にいたので騒がれるとやばそうだったもんで連れてきやした」
「ちっ。素人さんだろうが」
彼が麻耶の恋人なのだろうか。そしてこの場所はどこか組の事務所であろうか。
男が眠る麻耶の様子を見守っていると、再びふすまがさっと開けられ和服姿の初老の男と、Tシャツとミニスカートという軽装の若い女が入ってきた。
「オヤジ。リカ」
「おう柏木。この女か」
初老とはいえ、眼光の鋭さが組長なのだと素人の僕にも分かった。
「ふん。邦弘ってばこんなババア相手しちゃってさ」
リカと呼ばれた若い女が、ずかずかと畳の上を歩き、横たわっている麻耶の頭をこつんと蹴った。
「リカなにしやがるっ」
女はふんと鼻息だしそっぽを向いた。
組長はその様子を渋い表情で見ていたが、黙って奥の座敷に座った。
「うっ、んん、うぅ」
麻耶が目を覚ます。ハッと目を開いたが、拘束され猿ぐつわを噛まされているので身体をよじらせただけだった。
麻耶は柏木邦弘に気づき何秒か見つめ合ったのち、僕に気づき、すまなさそうな雰囲気で目配せをした。