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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第12章 ピスケスの女 奉仕の章
「初めまして。魚女桃香と申します。今日はどういったご相談でしょうか?」
桃香は初々しく尋ねてくる。
年配の女性を勝手に想像していた僕はメンを食らって、えへんと、とりあえず咳払いをしてから答えた。
「えっと。今後の恋愛運を観てもらおうかと……」
良い質問には良い答えが返ってくるというタロット占いに対して、ぼんやり質問をしてしまい自分の頓馬ぶりに思わず苦笑してしまう。
「わかりました。カードが展開されるまで少し待ってください」
彼女は手早く五色で描かれた十字架のカードの束をシャッフルし始めた。
大ぶりなタロットカードは彼女の小さな手をより愛らしく見せる。短く切り揃えられた爪先は艶やかな桃色だ。
展開されたカードの絵柄は専門外の僕にはなじみがないもので、油彩なのか水彩なのか、デザイン的なようで象徴的な不思議なものだ。
良いカードなのか悪いカードなのか分かり辛い。しかし、死神やら塔など分かりやすく出られるのも嫌なものだろうと思い、彼女の鑑定を待った。
六芒星のような形にカードは置かれ、桃香は一息おき「では」と言い鑑定を始める。
「えー。ここ一、二年の間に多くの女性と関わりをもってはいますが形になってないですね」
よく当たっているので、ギクッとしたが黙って聞いた。
「でも今すごくいい出会いがきてます。もう目の前にも」
「へえー」
僕でもいいことを言われると嬉しいもので、ピンク色のチュニックのようなものを着た女性の絵を眺めた。
「これはきっと運命の出会いです」
力強い言葉に顔を上げると、桃香は口元のベールをとり、ぽってりしたグロスに濡れた桃色の唇を見せにっこり笑って言う。
「緋月さん。あなたを待ってました」
桃香は初々しく尋ねてくる。
年配の女性を勝手に想像していた僕はメンを食らって、えへんと、とりあえず咳払いをしてから答えた。
「えっと。今後の恋愛運を観てもらおうかと……」
良い質問には良い答えが返ってくるというタロット占いに対して、ぼんやり質問をしてしまい自分の頓馬ぶりに思わず苦笑してしまう。
「わかりました。カードが展開されるまで少し待ってください」
彼女は手早く五色で描かれた十字架のカードの束をシャッフルし始めた。
大ぶりなタロットカードは彼女の小さな手をより愛らしく見せる。短く切り揃えられた爪先は艶やかな桃色だ。
展開されたカードの絵柄は専門外の僕にはなじみがないもので、油彩なのか水彩なのか、デザイン的なようで象徴的な不思議なものだ。
良いカードなのか悪いカードなのか分かり辛い。しかし、死神やら塔など分かりやすく出られるのも嫌なものだろうと思い、彼女の鑑定を待った。
六芒星のような形にカードは置かれ、桃香は一息おき「では」と言い鑑定を始める。
「えー。ここ一、二年の間に多くの女性と関わりをもってはいますが形になってないですね」
よく当たっているので、ギクッとしたが黙って聞いた。
「でも今すごくいい出会いがきてます。もう目の前にも」
「へえー」
僕でもいいことを言われると嬉しいもので、ピンク色のチュニックのようなものを着た女性の絵を眺めた。
「これはきっと運命の出会いです」
力強い言葉に顔を上げると、桃香は口元のベールをとり、ぽってりしたグロスに濡れた桃色の唇を見せにっこり笑って言う。
「緋月さん。あなたを待ってました」