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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第12章 ピスケスの女 奉仕の章
 今度は呼吸を逆にする。僕が吐くときに桃香が吸い、桃香が吐くとき僕が吸うのだ。


「う、あ、あぅ、な、んだか、あそこがあつ、い」


 呼吸を異なるものにすると興奮が湧き上がってきた。
お互いの身体が軟体化し、螺旋を描き、絡み合って抱き合っているような錯覚を覚える。


「あ、あたしたち陰陽道の、太極図、みたいになってる気がする」


 喘ぎながら桃香は言った。
円の中にあるあの白と黒の勾玉の様な文様は、いみじくも陰陽魚とも言われる。


「僕たちは一つだけど異なっているんだ。わかる?」

「うん。あ、あなたがとても愛しい」

「ああ、僕もだ」


 それから僕たちは自由になった。めいめい思うままに動いた。上になり下になり前になり後ろになった。
それでも手をつなぎ相手が歓んでいることを確認し、自らを歓ばせた。


 魂が一つになるような喜びが肉体のエクスタシーを上回る。
僕は持ちうる心と身体と技を全て、桃香に差し出すべく心血を注いだ。
全てを放出したと同時に、もっと大きな歓びを彼女から受け取った。
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