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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第1章 アリエスの女 始まりの章
コーヒーを持って寝室に戻ると、真帆もきちんとワンピースを着ていてベッドに静かに腰かけていた。コーヒーを差し出すと「ありがとうございます」と頭を下げて受け取った。
半分ほど黙って飲み僕は声を掛けた。
「疲れた?」
「いえ。平気です」
しばらくの沈黙ののち真帆が話し始めた。
「先生。ありがとうございました。なんとなくこれからは大丈夫な気がします」
「そうか」
「あ、あの。すごく気持ちよかったです」
小声で恥ずかしそうに言う彼女がとても可愛らしく感じた。
「君ならなんでも成功するよ。占いも卒業だね。ああ、スクールはもう来ないんだったよね」
「すみません。もともと自分の事だけを知ってどうしたら成功できるかってことに興味があったので、そろそろ勉強も限界だったんです」
「いいんだ。いいタイミングだったんだね」
「でも、先生だったからここまで続けられたんだと思います」
「ありがとう」
さっきまでの熱い官能の空間が、今や静かなしんみりとした別れの時間になっている。
真帆は髪を手で整えながら
「今までありがとうございました。もし今好きな人がいなかったら先生のこと好きになっていると思います」
爽やかな笑顔を見せて立ち上がった。遅れて僕も立ち上がる。
「帰れる?」
「ええ」
「さすが。タフだね」
「ふふ。体力には自信があるんです」
外に出ると星が瞬いている。
山深い僕の家は街の明かりが届かず月明かりと星の輝きをより間近に感じられる。
「綺麗……」
「うん」
――君も綺麗だと言いたい気持ちを抑えて彼女の車まで送った。彼女はもう僕のほうを振り返らないだろう。
エンジンをかけ頭をぺこりと下げて発進する彼女の瞳には、明日が映っているようだ。手を振り赤い車が闇の中に消えていくまで僕は見送った。
彼女の情熱的で扇動力のある態度はとても魅力的だった。長らく忘れていた女性への渇望を思い起こさせる真帆は、僕の中の欲望を喚起させたような気がする。
「初めてか……」
近くて高い夜空を眺めてしばらく立ち尽くしていた。
半分ほど黙って飲み僕は声を掛けた。
「疲れた?」
「いえ。平気です」
しばらくの沈黙ののち真帆が話し始めた。
「先生。ありがとうございました。なんとなくこれからは大丈夫な気がします」
「そうか」
「あ、あの。すごく気持ちよかったです」
小声で恥ずかしそうに言う彼女がとても可愛らしく感じた。
「君ならなんでも成功するよ。占いも卒業だね。ああ、スクールはもう来ないんだったよね」
「すみません。もともと自分の事だけを知ってどうしたら成功できるかってことに興味があったので、そろそろ勉強も限界だったんです」
「いいんだ。いいタイミングだったんだね」
「でも、先生だったからここまで続けられたんだと思います」
「ありがとう」
さっきまでの熱い官能の空間が、今や静かなしんみりとした別れの時間になっている。
真帆は髪を手で整えながら
「今までありがとうございました。もし今好きな人がいなかったら先生のこと好きになっていると思います」
爽やかな笑顔を見せて立ち上がった。遅れて僕も立ち上がる。
「帰れる?」
「ええ」
「さすが。タフだね」
「ふふ。体力には自信があるんです」
外に出ると星が瞬いている。
山深い僕の家は街の明かりが届かず月明かりと星の輝きをより間近に感じられる。
「綺麗……」
「うん」
――君も綺麗だと言いたい気持ちを抑えて彼女の車まで送った。彼女はもう僕のほうを振り返らないだろう。
エンジンをかけ頭をぺこりと下げて発進する彼女の瞳には、明日が映っているようだ。手を振り赤い車が闇の中に消えていくまで僕は見送った。
彼女の情熱的で扇動力のある態度はとても魅力的だった。長らく忘れていた女性への渇望を思い起こさせる真帆は、僕の中の欲望を喚起させたような気がする。
「初めてか……」
近くて高い夜空を眺めてしばらく立ち尽くしていた。