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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第1章 アリエスの女 始まりの章
「今日はここまでにします」
星占いの講座を終えて僕は一礼し、教壇を降りた。十名ほどの生徒たちもガタガタと椅子から立ち上がり、身支度を始めている。
「緋月先生」
廊下に出ると後ろから力強い明るい声がかかったので振り向くと、意志の強そうな眉と美しい額を見せた二十代後半くらいのスポーティな女性が立っていた。肩まであるだろうウエーブした明るい色の髪を赤いサテン地のシュシュでひっつめている。
服装も彼女によく似合うぴっちりしたオレンジ色のタンクトップと膝下までの白のパンツは綺麗な身体のラインをありのままに見せている。
「えーっと……」
名前が出てこずぼんやりしていると
「一洋真帆です」
と、彼女からくっきりした声で教えられた。
「ああ。一洋さんだったね。どうかしました?」
瞼が伏せられ、くっきりしたアイラインが見える。
「あの、今度個人鑑定をしていただきたいんですが、いかがでしょうか」
「鑑定?もうここで占いの勉強して長くなるでしょ。自分じゃできない?」
僕はいわゆる占い師というやつで若いころは書籍やらメディア出演やらで占いブームの波にも乗っており、そこそこ脚光を浴びていた。ただ十年も派手な生活の中で『先生』と呼ばれ、ちやほやされているうちに本来の『読む』能力を失くしつつあった。
自分の占いが当たらなくなってきたことを周囲から感じさせられ完全に沈没する前に静岡の田舎へ引っ込み、こうしてカルチャースクールで占いの講師をしている。
星占いの講座を終えて僕は一礼し、教壇を降りた。十名ほどの生徒たちもガタガタと椅子から立ち上がり、身支度を始めている。
「緋月先生」
廊下に出ると後ろから力強い明るい声がかかったので振り向くと、意志の強そうな眉と美しい額を見せた二十代後半くらいのスポーティな女性が立っていた。肩まであるだろうウエーブした明るい色の髪を赤いサテン地のシュシュでひっつめている。
服装も彼女によく似合うぴっちりしたオレンジ色のタンクトップと膝下までの白のパンツは綺麗な身体のラインをありのままに見せている。
「えーっと……」
名前が出てこずぼんやりしていると
「一洋真帆です」
と、彼女からくっきりした声で教えられた。
「ああ。一洋さんだったね。どうかしました?」
瞼が伏せられ、くっきりしたアイラインが見える。
「あの、今度個人鑑定をしていただきたいんですが、いかがでしょうか」
「鑑定?もうここで占いの勉強して長くなるでしょ。自分じゃできない?」
僕はいわゆる占い師というやつで若いころは書籍やらメディア出演やらで占いブームの波にも乗っており、そこそこ脚光を浴びていた。ただ十年も派手な生活の中で『先生』と呼ばれ、ちやほやされているうちに本来の『読む』能力を失くしつつあった。
自分の占いが当たらなくなってきたことを周囲から感じさせられ完全に沈没する前に静岡の田舎へ引っ込み、こうしてカルチャースクールで占いの講師をしている。