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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第1章 アリエスの女 始まりの章
「なんていうか。性格とか職業とかそういうのじゃなくて」
まともに顔を上げずに言い辛そうにしている彼女に「身体のこと?」 と、僕は尋ねた。
真帆は少し頬を染めコクリと頷いた。
昔からこういう言い難い相談内容と言うのはセックスに関することなのだ。性に関してもう随分とオープンな時代になっているというのにまだまだ女性にはデリケートで複雑な、そして人と共有しづらい内容だ。
「ここではちょっと言いにくいのですけど」
「いいよ。夜は講義が他でもあるから無理だけど、昼間なら予約を入れてくれたら空けておくよ」
「ほんとですか。えーっと……」
彼女はブラウンのスケジュール張を布のトートバッグから取り出し、目をせわしなく左右に泳がせる。
「今週、金曜日の十時とかどうでしょうか」
「金曜、十時ね。大丈夫。ところで鑑定は僕の家でやるんだけど場所分かる?ちょっと山深いんだ」
「はい。サイトで確認しました。たどり着けると思います」
彼女は少しほっとしたような柔らかい笑顔を見せた。
「じゃ、金曜に。迷ったら電話して」
頭を下げる彼女に軽く手を振って僕は立ち去った。
まともに顔を上げずに言い辛そうにしている彼女に「身体のこと?」 と、僕は尋ねた。
真帆は少し頬を染めコクリと頷いた。
昔からこういう言い難い相談内容と言うのはセックスに関することなのだ。性に関してもう随分とオープンな時代になっているというのにまだまだ女性にはデリケートで複雑な、そして人と共有しづらい内容だ。
「ここではちょっと言いにくいのですけど」
「いいよ。夜は講義が他でもあるから無理だけど、昼間なら予約を入れてくれたら空けておくよ」
「ほんとですか。えーっと……」
彼女はブラウンのスケジュール張を布のトートバッグから取り出し、目をせわしなく左右に泳がせる。
「今週、金曜日の十時とかどうでしょうか」
「金曜、十時ね。大丈夫。ところで鑑定は僕の家でやるんだけど場所分かる?ちょっと山深いんだ」
「はい。サイトで確認しました。たどり着けると思います」
彼女は少しほっとしたような柔らかい笑顔を見せた。
「じゃ、金曜に。迷ったら電話して」
頭を下げる彼女に軽く手を振って僕は立ち去った。