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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第3章 ジェミニの女 好奇心の章
 目を覚ますと、隣で眠っていたはずのチセは消えていた。慌てて起きだし眼鏡をかけて時計を見ると、いつもの起床時間である五時半だった。――帰ったのか。

 あたりを見渡すとサイドテーブルにメモが残されていた。


『緋月先生 ありがとうございました。すごく素敵な夜でした。飽きる前にちょっと我慢すると気持ちいいんですね(笑)アメリカで頑張ってきます。双見チセ』


 チセは万華鏡のような女の子だったと感想をもち、同時に彼女が自分が中学生のころに好きだった同級生に似ていたことを思い出した。
 当時の僕は今と変わらず地味で内向的だったのでより薄い存在だった。しかし好きだった同級生は屈託なく僕にも明るく声を掛けてきて遊びに誘ってくれた。――ただそれだけだったけど。

 過去の恋が別の形で終結した気がする。
なんとなく甘酸っぱい気持ちを感じて再び目を閉じた。
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