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お兄ちゃんといっしょ
第9章 第9章
「さっきの、元カノ」
店を出た頃、お兄ちゃんが言った。
「だいぶ前だけど、半年くらいだけ、一緒に暮らしたこともある。
俺の2コ上で、あの当時で8歳と5歳になる息子がいてさ。
ケームショで頑張ってらっしゃる旦那を見切れないくらい情が深いから、俺みたいなヤツによく引っ掛かって期待して捨てられて泣いてた。
夜は市場で仕入れ客にコーヒー出すバイトして、昼間はあの店で働いてる」
動き出した車のサイドミラーに、店が写っている。
「あいつを幸せにしてやりたいって本気で考えてた時期もあったのにな」
…お兄ちゃんは、さっきの女性にも手を上げたことがあるの?
尋ねようとしたとき、口の中がずきんと傷んだから、やめた。
「ま、ムカシムカシの話だよ」
店を出た頃、お兄ちゃんが言った。
「だいぶ前だけど、半年くらいだけ、一緒に暮らしたこともある。
俺の2コ上で、あの当時で8歳と5歳になる息子がいてさ。
ケームショで頑張ってらっしゃる旦那を見切れないくらい情が深いから、俺みたいなヤツによく引っ掛かって期待して捨てられて泣いてた。
夜は市場で仕入れ客にコーヒー出すバイトして、昼間はあの店で働いてる」
動き出した車のサイドミラーに、店が写っている。
「あいつを幸せにしてやりたいって本気で考えてた時期もあったのにな」
…お兄ちゃんは、さっきの女性にも手を上げたことがあるの?
尋ねようとしたとき、口の中がずきんと傷んだから、やめた。
「ま、ムカシムカシの話だよ」