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お兄ちゃんといっしょ
第9章 第9章
顔を上げ、お兄ちゃんの横顔を見つめる。
「おばあちゃんちに行くの?なんで?」
「お前がそろそろ帰りたがってんじゃないかなって思って」
胸の奥が鈍く痛んだ。
横顔を見るのが辛くなり、視線を自分の膝に向ける。
「なんでそう思ったの?」
自分の声が震えてることに、私はもっと驚いた。
私のちっぽけなノーミソが考えることなんて、お兄ちゃんはきっとすべてお見通しなのだろう。
さも哀れんでいるかのように、お兄ちゃんは言った。
「お前、すげーびびってるから。俺に」
「びびってないよ!」
間髪入れずに答えた私を、お兄ちゃんは笑った。
「おばあちゃんちに行くの?なんで?」
「お前がそろそろ帰りたがってんじゃないかなって思って」
胸の奥が鈍く痛んだ。
横顔を見るのが辛くなり、視線を自分の膝に向ける。
「なんでそう思ったの?」
自分の声が震えてることに、私はもっと驚いた。
私のちっぽけなノーミソが考えることなんて、お兄ちゃんはきっとすべてお見通しなのだろう。
さも哀れんでいるかのように、お兄ちゃんは言った。
「お前、すげーびびってるから。俺に」
「びびってないよ!」
間髪入れずに答えた私を、お兄ちゃんは笑った。