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お兄ちゃんといっしょ
第10章 第10章
 私の処女を二万円で購入する予定の。
 “気合いの入ったロリコン”のオッサン。


 彼との待ち合わせは、郊外の外れの、そのまた外れの外れの…


 お兄ちゃんの言葉を借りるなら、「快速は停まらないけど区間快速は停まる程度の中途半端な都会」の主要駅の改札で…


 だった。


「まだちょっと早いから、モールで時間潰すか」


 お兄ちゃんはそう言って、駅前の巨大なショッピングモールの駐車場に車を停めた。
 食料品から映画館まで揃う店内は、開店時間を迎えたばかり。


 すれ違う買い物客といえば、不必要なまでに子供を着飾らせ、自身も母親であることから現実逃避したいのだろうか?と首を捻りたくなるほど派手に着飾った、若い母子の姿ばかりだった。



 お兄ちゃんは鼻歌をうたいながら、ショッピングモール内に店舗を構える庶民派の洋品店に入っていく。


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