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お兄ちゃんといっしょ
第10章 第10章
花柄のスカート。
レースのワンピース。
ギンガムチェックのシャツ。
これといった企業努力もなく、やみくもにハンガーにぶら下げられ並べられている価格三千円前後の衣料品。
クラスでいうなら、親の買ってきた服を何も考えずに平気で着れるような、グロスやマニュキアにはなんの関心もない女子が「可愛い〜!」と言って着ていそうな、趣味の悪い少女服を、お兄ちゃんは真剣に物色している。
「お前、サイズ150?160?」
お兄ちゃんがいるもういっこ奥の筋で、ジャイアンのお母さんみたいな人が、ジャイ子みたいな子を連れて、楽しそうに洋服を選んでいる微笑ましい光景が見えた。
レースのワンピース。
ギンガムチェックのシャツ。
これといった企業努力もなく、やみくもにハンガーにぶら下げられ並べられている価格三千円前後の衣料品。
クラスでいうなら、親の買ってきた服を何も考えずに平気で着れるような、グロスやマニュキアにはなんの関心もない女子が「可愛い〜!」と言って着ていそうな、趣味の悪い少女服を、お兄ちゃんは真剣に物色している。
「お前、サイズ150?160?」
お兄ちゃんがいるもういっこ奥の筋で、ジャイアンのお母さんみたいな人が、ジャイ子みたいな子を連れて、楽しそうに洋服を選んでいる微笑ましい光景が見えた。