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お兄ちゃんといっしょ
第11章 第11章
券売機の前で腕組みをしている、長袖シャツを着たスーツ姿の男性。
手には鞄とスマホを握っている。
細身で背がすらっと高く、パーマの当たった短髪は綺麗にセットされてある。
顔はさほど男前ではなさそうだけれど、気持ち悪いということはない。
私の処女を二万円で買う男は、想像していたよりもずっと、普通の、まともそうな大人だった。
…しかし、ほんとにあの人なのだろうか?
会社を休んだときいたけど、あの人はジャケットこそ羽織ってないものの、スーツ姿だ。
辺りをもう一度見回しているあいだに、ひふみっくすらしき男が私の存在に気付いてしまった。
ひふみっくすが笑顔で近付いてくる。
よく見るとひふみっくすは、カオナシに似ていた。
手には鞄とスマホを握っている。
細身で背がすらっと高く、パーマの当たった短髪は綺麗にセットされてある。
顔はさほど男前ではなさそうだけれど、気持ち悪いということはない。
私の処女を二万円で買う男は、想像していたよりもずっと、普通の、まともそうな大人だった。
…しかし、ほんとにあの人なのだろうか?
会社を休んだときいたけど、あの人はジャケットこそ羽織ってないものの、スーツ姿だ。
辺りをもう一度見回しているあいだに、ひふみっくすらしき男が私の存在に気付いてしまった。
ひふみっくすが笑顔で近付いてくる。
よく見るとひふみっくすは、カオナシに似ていた。