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お兄ちゃんといっしょ
第11章 第11章
「いいだろう!お兄ちゃんのチンポをもう一度くわえてよろしい。ただし、ミルクはおあずけだよ」


 やっと許された。
 

 …あと何分で帰れるんだろう。
 どこかで誰かが無気力に呟いてる。



 裏筋まで垂れている先走り液を舐めとってから、先端をくちいっぱいくわえこむ。
 頭を動かしながら、口の中でも舌をひっきりなしに動かしてひふみっくすのおちんこを舐め続ける。



 …早く帰りたい。こんなの気持ち悪い。
 つうかサラッと言いやがったけどミルクってなんだよ死ねよ。
 もうやだ。
 …私の中の誰かが泣いてる。



 でも、耳に聴こえる私の声は嬉しそうだ。
 どうして?



「お兄ちゃん。奈々のお口が、いまが人生でいちばん幸せって思ってるよ」




 私の声をした誰かが、惨めったらしく媚びてる。
 ひふみっくすの腰を…尻を掴んで、なるべく喉まで入るように、奥まで奥までくわえこんで、ひふみっくすを少しでも喜ばせようと頑張ってる。




「ずっと、お兄ちゃんと、こーしたかったから。幸せって…」



 媚びて…興奮させて。
 


「お兄ちゃん大好き。奈々はお兄ちゃんがいるから、お兄ちゃんがいるこの世に生まれてきてよかった。幸せ…」



 一秒でも早く終わらせて。


 早くおうちに帰って。


 本物のお兄ちゃんの腕の中で。


 本物のお兄ちゃんが、私の存在に夢中になってくれるよーに。



 その瞬間だけでも価値のある存在になれるよーに。



 どりょく、してる。



 むなしく。



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