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お兄ちゃんといっしょ
第26章 第26章
地獄のような…
いや、実際、地獄なのだから仕方がないのだけど、沈黙が重い。
口を開いたのは私だった。
「お兄ちゃん、もういいじゃん。
私が遥輝くんとエッチしたかったから、遥輝くんに遊ぼって言って誘ったの。
ね、もういいじゃん」
我ながら、虚しい。
しかしここまでお兄ちゃんに追及されるほど、実際、遥輝は悪くないのだ。
遥輝のお陰で、私はアフターピル代をお兄ちゃんに返済できたのだ。
私の処女を2万円で買った誠太郎とは、わけが違う。
「ねぇ、許してあげてよ。
遥輝くんはホント、なんも悪くないんだよ。
ありがとうって思ってるくらいだよ?」
お兄ちゃんは呆れたようにハッと笑った。
「ニイちゃん、よかったじゃん。
小学生に庇ってもらってるよ」
遥輝は相変わらず、後ろで腕を組んだ仁王立ちのまま天井を見つめている。
「なんだかニイちゃん、可哀想な人だね」
お兄ちゃんは身体を捩ってベッドボードの灰皿に手を伸ばした。
「まだ若いのに」
ラークの箱から1本。
眉間にシワを寄せて火をつける。
白い煙。
「遊ばれたことしかないんだ?」
ハッ、と笑う、口元から覗く、並びのいい歯。
「人妻と、どんなエッチしてたの?」
遥輝はハァ、と小さくため息をついた。
「教えてよ」
お兄ちゃんがこんなふうに、詰めたから。
いや、実際、地獄なのだから仕方がないのだけど、沈黙が重い。
口を開いたのは私だった。
「お兄ちゃん、もういいじゃん。
私が遥輝くんとエッチしたかったから、遥輝くんに遊ぼって言って誘ったの。
ね、もういいじゃん」
我ながら、虚しい。
しかしここまでお兄ちゃんに追及されるほど、実際、遥輝は悪くないのだ。
遥輝のお陰で、私はアフターピル代をお兄ちゃんに返済できたのだ。
私の処女を2万円で買った誠太郎とは、わけが違う。
「ねぇ、許してあげてよ。
遥輝くんはホント、なんも悪くないんだよ。
ありがとうって思ってるくらいだよ?」
お兄ちゃんは呆れたようにハッと笑った。
「ニイちゃん、よかったじゃん。
小学生に庇ってもらってるよ」
遥輝は相変わらず、後ろで腕を組んだ仁王立ちのまま天井を見つめている。
「なんだかニイちゃん、可哀想な人だね」
お兄ちゃんは身体を捩ってベッドボードの灰皿に手を伸ばした。
「まだ若いのに」
ラークの箱から1本。
眉間にシワを寄せて火をつける。
白い煙。
「遊ばれたことしかないんだ?」
ハッ、と笑う、口元から覗く、並びのいい歯。
「人妻と、どんなエッチしてたの?」
遥輝はハァ、と小さくため息をついた。
「教えてよ」
お兄ちゃんがこんなふうに、詰めたから。