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お兄ちゃんといっしょ
第26章 第26章
「○○大学の医学部を受験する予定の脳なら、そういうの、余裕で理解できるでしょ?」
遥輝は天井を見上げ、スーと息を吐いた。
手を後ろで組んだ仁王立ち。
最高学年になるまえ、先輩に叱られる姿はきっと、こんな感じだったんだろうなと、漠然と考えた。
「奈々と付き合いたいの?
それとも、セフレみたいな、都合のいい女にしたいの?
俺が聞きたいのは、そこなのよ」
遥輝の白いTシャツは、前面があちこち色んな染みで茶色く汚れてしまってる。
遥輝の心とTシャツ、どちらが汚れているんだろう。
「…さっき言ったとおり、奈々ちゃんに好意はあります。
でも…」
遥輝は天井を見つめながら、小さな声で、でもハッキリとそう言った。
お兄ちゃんの表情が一気に険しくなる。
「…でも?」
お兄ちゃんの声色から笑みが消えた。
「…セフレと恋人のなにが違うのか、自分には分かりません」
遥輝は天井を見上げ、スーと息を吐いた。
手を後ろで組んだ仁王立ち。
最高学年になるまえ、先輩に叱られる姿はきっと、こんな感じだったんだろうなと、漠然と考えた。
「奈々と付き合いたいの?
それとも、セフレみたいな、都合のいい女にしたいの?
俺が聞きたいのは、そこなのよ」
遥輝の白いTシャツは、前面があちこち色んな染みで茶色く汚れてしまってる。
遥輝の心とTシャツ、どちらが汚れているんだろう。
「…さっき言ったとおり、奈々ちゃんに好意はあります。
でも…」
遥輝は天井を見つめながら、小さな声で、でもハッキリとそう言った。
お兄ちゃんの表情が一気に険しくなる。
「…でも?」
お兄ちゃんの声色から笑みが消えた。
「…セフレと恋人のなにが違うのか、自分には分かりません」