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お兄ちゃんといっしょ
第9章 第9章
港よりも、市場に近いほうが魚は美味しい。
いつの日か、パパがそんなことを言っていた。
あれは、どこに旅行に行ったときだっただろう。
考えているあいだに、こじんまりした定食屋のこじんまりしたテーブル席に、豪勢な朝食が運ばれてきた。
木曜日の朝8時過ぎ。
客はまばらだった。
「市場は3時から5時くらいまで仕入れ客とか配達で忙しいから、みんな朝メシは落ち着いた頃、6時くらいに食うんだ」
目の前で美味しそうな湯気を立てている焼き魚定食。
焼き魚に味噌汁、小鉢がみっつついて、値段は800円ほどだという。
「場内にパン屋があるから、みんなたいがいそこでパン買って、缶コーヒー飲んで終わり。築地とかそーゆーでかい市場はどうか知らないけど、ここの場内での食文化はショボかったな」
いつの日か、パパがそんなことを言っていた。
あれは、どこに旅行に行ったときだっただろう。
考えているあいだに、こじんまりした定食屋のこじんまりしたテーブル席に、豪勢な朝食が運ばれてきた。
木曜日の朝8時過ぎ。
客はまばらだった。
「市場は3時から5時くらいまで仕入れ客とか配達で忙しいから、みんな朝メシは落ち着いた頃、6時くらいに食うんだ」
目の前で美味しそうな湯気を立てている焼き魚定食。
焼き魚に味噌汁、小鉢がみっつついて、値段は800円ほどだという。
「場内にパン屋があるから、みんなたいがいそこでパン買って、缶コーヒー飲んで終わり。築地とかそーゆーでかい市場はどうか知らないけど、ここの場内での食文化はショボかったな」