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第10章 快楽の虜 ―夢幻mugen―

その言葉を合図に、耿輔は身につけていた唯一の下着を脱ぎ捨てると、俺の腰を持ち上げて、熱く滾(たぎ)る怒濤を秘所に打ち付けた。

今までの刺激で充分ほぐされているとはいえ、実物を受け入れるのが初めての俺にとって、それはかなりのボリュームと想像を絶する逞しさ。

胃がせり上がって、心臓が飛び出すんじゃないかと思った。

こんなの本当に俺の中に入るのか?

そんな俺の逡巡にはお構いなしに、耿輔は俺の腰をがっしり掴んで、俺が見せる反応に注意しながら慎重に自身を奥深くまで挿入する。

圧倒的な重量感に、一瞬息が止まるほどの引き裂かれる痛みを感じた。


「…あうっ…あぁぁ──、いゃ…ぁあっ……」

「モ…トミ、キツイ……力抜いて…」

「…っく……、ぁああっ…、こわ…ぃ……」

「大丈夫だから…、いい?…力入れるな…躯、楽にして…」

「……あっ、ぁ……」

「動かして良い…?ゆっくりするから…」

 
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