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第10章 快楽の虜 ―夢幻mugen―
夥(おびただ)しい汗が全身から吹き出す。
脚を掴んでいた左手が汗で滑ってシーツを打った。
その手に耿輔が自分の手を重ねる。
俺は指を絡めて握り返す。
興奮と同時に満ちていく熱い思い。
思わず、我を忘れて相手の名を叫んだ。
「あ──っ……ああっ…、コ…ウ…、コウ……、ィッ…クゥッ……」
「…俺にだけ…見せ…ろよ、モ…ト・ミのすべて……」
突き上げるよううな快感に一気に頂へと押し上げられた。途端、下肢がビクビクと痙攣して耿輔の手の中に熱い白濁を放出する。
同時に、俺の内部の一際きつい収縮に極まった耿輔が、小さく呻いて俺の中に熱い迸りを解放した。
互いに指を絡ませあって、シーツの波間を漂う。
俺の目の前にはどこからどこまでも、果てしなく続く白い地平が広がっていた。