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第10章 快楽の虜 ―夢幻mugen―
激しい疲労感に包まれて指先一本を動かすこともままならない。
合宿で、フルコースのメニューをこなしたってこれほどまでには疲れないだろう…
躯はバラバラになりそうだったけど、それは心地よい疲労感…と言って良かった。
今まで得たことのない気持ち…
これって、何だろう…
白い世界に包まれて、深い眠りに堕ちていく。
意識が飛んでいく間際、耿輔の眼差しが俺に注がれていることに気付いた。
俺だけをじっとみつめるそれは、この上もなく優しい。澄んだ瞳に魅入られて、熱いモノが込み上げて来る。
そこに、俺が求めていた安らぎを見つけたような気がして…
これが、さっき感じた気持ちのわけなんだろうか?
俺のホントの気持ち…
耿輔が…
多分…
耿輔が…、好き……
本当に…?
解答を得ないまま、俺は眠気に身を任せた。