この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
コミックサイトで逢いましょう
第2章 美味しい話にはご注意下さい
電車を乗り継いで行った先は、駅からほど近い中古のマンションだった。
外観や入り口の様子から、未だ出来て何年も経っていないことがうかがえる。
規模の割りに戸数が多いのは、ここが所謂ワンルームマンションであることを意味していた。
それはエントランスで会った人間からも察しが付く。
学生や単身のサラリーマン向けに造られたマンションなのだろう。
すれ違った住人に挨拶すべきか迷っている間に、エレベーターが来たので耿輔(こうすけ)の後について慌てて乗り込む。
目指す部屋は4階にあるようだ。
405号のドアにはNaitoの表札。どうと言うことのない普通の部屋のようだが・・・