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第12章 【第二部 * Water ring * 】見えない心

それに、男に慣れてどうする…
でも、それは相手が耿輔だからなんだろうか…?耿輔だから慣れないんだろうか。
多分、そんなのは言い訳…
俺は、温もりを求めること自体に元々抵抗が有るのだろう。
抱き締めて貰いたくてもそう言えなかった幼い頃の淋しい記憶、そんなものが俺の心にビミョウな歪みを及ぼしているのかもしれない。
今まで余り他人の体温を身近に感じること無く育ってきた俺。
だから…俺が慣れないのは、ヤツの傍若無人な態度じゃなくて、ホントはその体温。
肌を合わすことによって得られる安心感より、自分の閉ざされた内面を暴かれるンじゃないかという不安の方が勝った。
慣れないんじゃなくて、慣れたくないのかも…本当は慣れるのが恐いのかもしれない。
『逃げるなよ…』
俺を追い詰めるその声は、自分の中で益々大きくなっていくような気がした。

