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第16章 モトミの試練 ―腐れ縁―
「ジョークだよ、ジョーク…落ち着けよ。全体にフィルター掛けたって言いたかったんだ」
「バカっ!おまえの言い方は誤解を招くんだ」
何度実咲の誤解に振り回されたか知れないモトミだった。
でも、今回はまた特別。いくらなんでも、親友の裸をエサに同人誌の売り上げを伸ばそうなんてのはルール違反も甚だしい。
「バカって…そりゃないだろ。いつだって俺はモトミのこと心配してるんだから。俺はだな…言ってみればモトミの良心だ」
それを聞いたモトミは、実咲の胸ぐらを掴んだまま一瞬固まる。
その目は怒りを通り越して、完全に呆れ果てていた。
「ぬぁんだとォ~良心だって?!悪魔の手先の間違いじゃないか」
「酷ぇなぁ」
「…なら聞くけど、プロテイン減量法とか言って、俺を怪しいサプリメントの実験台に使ったのは誰だ?一晩、嘔吐と下痢で悲惨だったんだからな。危うく脱水状態で死ぬとこだった。おまえはと言えば、俺がのたうち回ってるのを余所に電卓弾いてただろ!この原価で仕入れれば、濡れ手に粟だとか言って、オニ!」
(薬事法はどうなってる)