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第16章 モトミの試練 ―腐れ縁―
なかなかに辛辣だ。
実咲の考えていることくらい、お見通しだと言わんばかりのモトミ。
それもその筈、実咲の件では多分他の誰よりも苦労しているから。
さりとて、それくらいの突っ込みで自分の非を認めるような実咲ではない。
「それはなぁ、たまたまモトミの体質がプロテインに合わなかったって言うだけで…ああなることは予想外の展開だった。何も毒を盛った訳じゃない」
「…したって、一度にあんな量を摂取させたら良くないかな…とか普通は考えない?こっちは躯張ってるんだから。少なくとも、使用上の注意くらい説明しろよ。俺の躯のこと本気で考えたことあるのか」
「いや、親友だからこそ躯を張って俺のためにだな…」
これ以上は何を言っても無駄だと、モトミは掴んでいた実咲のシャツを放す。