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第16章 モトミの試練 ―腐れ縁―
「店長から、来られたら早く来てって言われてるんだ。おまえの腹の中判って、今更手伝う気になれるかよ。今度こそもうゼッテーヤダ!」
「モトミ…、ねっ機嫌直してよ。いくらでもノート貸すし代返もするから。ベストメンバーでコンパのセッティングもさ…」
「もういい、興味ないから」
モトミは実咲に構わずバイトに出掛ける支度を始める。実咲の懇願だけが狭い部屋に虚しく響いた。
なんとかモトミの気を引こうと必死の実咲。
「…なぁモトミ、高2んときの文化祭楽しかったよなぁ。喫茶店繁盛して校内売り上げナンバーワンだったな。そうそう、去年のカクテルバーも稼いだよなー。おまえのギャルソン姿受けてたじゃん。うちの売り上げにかなり貢献したって先輩言ってたぜ。自分じゃあんまり自覚ないみたいだけど、おまえって昔から結構女子に人気有るし…。それに男にもな…あと老人と子ども…」