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第2章 美味しい話にはご注意下さい
ナオさんと呼ばれた人物は、高音で上がり調子に喋りながら、まとわりつくような視線をこちらに送ってくる。
これって、親父のおかま友達が俺を見詰めるときの感じに似てる。
…まさか…ね。
怪しい眼差しに戸惑いながらも、俺に出来ることはと言えば体育会系の爽やかな笑顔を返すことくらい。
これで更に自分から墓穴を掘ることになった。
そんな俺の顔を一瞥して耿輔がボソリと呟く。
「…もしかしてタイプか?」
「へっ?……」
「…だったら、紛らわしいことすんな」
「何が…?俺何かやったか?」
「おめー彼女とかいないの?わかんねーのかよ…ホントに運動バカなんだな…」
散々人のことを言っておいて、最後は呆れたようにひとりで納得している耿輔。