この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
コミックサイトで逢いましょう
第2章 美味しい話にはご注意下さい
「お疲れ~。トモちゃん良かったよ。また次も頼めるかなぁ?何ならも少し色付けるから。どう?考えといて」
「可愛かったわ~。もう、仕事じゃなかったらガブガブって…」
「ナオさん、こいつ冗談通じないからダメだって…」
「やっだ~、あたし本気よ~」
いろんな言葉を背に受けながら、漸く苦渋に充ちたバイトが退ける。
俺はフルマラソンをしたとき以上に疲れ切っていた。
だが、あるのは激しい疲労感だけで、肉体的・精神的充足感は全く無い。
口も利きたくないほど疲れた。
確かに俺が知ってる他のバイトに比べれば時給は良いが、俺にとっての代償は大きかった。
この疲労感は肉体的というより、むしろ精神的なもの。
内容を知ってたら絶対引き受けなかった…
とは言え、約束通り当日払い(とっぱらい)で1万円は支給された。取りあえずこれで何日かは食いつなげる。
(自分が普段やってるバイトの給料は、アパートの家賃とツケの返済に消えて既に無い)
でも、もうヤダ…