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第4章 悪夢再来 ―ecstasy―

だが、興奮の波は止まるところを知らない──
　
更に数を増やして俺の内部を弄んでいた指は、感じるポイントを巧に外して俺を煽るばかり。
貪るように快感を求めて、無意識のうちに俺の腰が揺れる。でも、もう少しのところでそのポイントに届かない…後ろばかりで、お留守になった前が切ない涙を流す。


（…苦…し・い…た・す・けて…コウスケ）


そんな俺の心の声が聞こえたのだろうか。
耿輔の細い指が俺自身の敏感な前をくるりと撫でる。暖かい手で包み込まれて俺は安堵の吐息を漏らした。耿輔はそのまま俺自身を優しく掻き上げると、耳許で甘く囁く。

「モトミ、力抜いて…楽にしてやるから…」


そのままゆくっり扱かれて俺の快感は一気に上り詰めた。後ろから突き上げるように抜き差しを繰り返す太い指をくわえ込んだまま、ビクンビクンと下肢が痙攣して、熱い迸(ほとばし)りが耿輔の手の中で弾けた。