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第4章 悪夢再来 ―ecstasy―

(あっ…あっ…あ…ぁぁ……)

扱いていない方の手が俺の口を塞ぐように押し当てられて、漏れかけた声を止めたのと、七色に弾ける極彩色を見たのは殆ど同時だった。
塞がなかったら際限なく溢れ出しそうな卑猥な声はすんでのところで拡散を阻止される。初めて経験する蕩けるような快感に膝がガクガク震えていた。
耿輔に身体を預けて俯く俺。瞳から落ちた涙が、耿輔の袖を濡らしていた。

俺が放ったモノは耿輔の手の中に受け止められて、きれいに処理される。

下着は先走りに濡れたものの、他に粗相するような事にはならなくて済んだのが、せめてもの救いか…

でも、相変わらず俺の身体は小刻みに震えていた。

前と後ろを同時に犯されていったばかりだというのに、俺の身体は満足するどころか、更なる快感を求めて疼いているのだ。

これがMDMA、通称”エクスタシー”の威力。

クスリが切れるまでは、失神するか、疲れ果てて眠りに落ちるまでこの状態が続く…

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