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第5章 最悪の目覚め
彼女は確かに俺の好みのタイプ。
優しい顔立ちだが、凛として生彩のある瞳、ハッキリ意見の言える芯の強さ。俺は、こういうタイプに惹かれる傾向があった。こんな魅力的な女の子なら、正直付き合っても良い…いや、付き合いたい。
そして、顔に出やすい俺は、いとも容易く耿輔に心の内を読まれてしまう。
「ふーん、おまえのタイプなわけ…俺はダメでもこいつなら良いと…」
そう言う耿輔の口調はどういう訳か冷ややかだ。寧ろ冷ややかを通り越して、怒っていると言った方がいいくらい。その目はもう笑っていなかった。
妹にヤキモチ焼いてどうする。
俺はノンケなんだから、女性に勝算が有るのは当たり前だろ。
だが、耿輔の不機嫌の真相は”妹”に対するヤキモチでは無かった。
「見た目なんてどうせまやかしなんだって、わかんないかなぁ…」