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第5章 最悪の目覚め
「…馬っ鹿だなぁ。イヤってのは、良いってことなんだよ…おめーも、意外に男のことわかってないのなぁ」
ォィ!妹にもっともらしく説教するな!
それより、嘘教えるな!
本当にイヤなんだって!
それより、妹が見てるのにやろうってのかよ!!それこそ変態だろうが。そもそも、男が男を襲うこと自体間違ってるだろうが。
「耿輔!解ってないのはどっちだよ!本当に嫌なんだって。妹の前でなにする気だよ!」
「…妹?…いもうとか…」
俺の言葉を聞いて、耿輔は思いっきり吹き出すし、戸口の女の子は黙って俯いてしまう。
俺、なんか変なこと言ったか?
訳が分からない俺をからかうように、込み上げる笑いを堪えながら耿輔が言った。
「で、さァ、もしこいつが俺の妹だったら付き合いたいと思った…とか?」
「…どうしてそうも短絡的なんだよ。…未だ紹介されてもないのに」
”付き合いたいか”と、ストレートに聞かれて俺は言葉に詰まる。