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第5章 最悪の目覚め

疲れがドッと押し寄せて、俺はベッドにへたり込んだ。身体を起こしているのも怠い、そんな感じ。

単なる無気力ともいえるけど──

もうどうでも良い…どのみち俺には幸せな恋愛は用意されていないのだろう。

　
「モトミ？ダメージ大きかった？」


俺を気にして掛ける言葉の割りには、耿輔の目はやけに嬉しそうだ。そんなに俺の不幸が面白いか！俺は女に縁のない人間だよ…どうせ。

「ほっとけ…」

弱々しく言い放つと、今度こそ俺はヤツに背を向けて頭から布団を被る。