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囚われの城
第9章 変化する気持ち
マンションに着くと、本当に龍は留守だ。
テーブルの上にはラップをかけた夜ご飯と【おかえり。今日は帰りが遅くなります】と龍の字で書き置きが残されていた。
「ところで、屋敷を出てから誰かと性行為は経験しましたか?」
「…なっ!」
「おや、何を恥ずかしがるのですか、今更。龍に抱かれましたか?」
「…いえ」
うつむいて言葉を濁す瑠菜を、日向は壁に叩きつけた。
いきなり強く壁に押し付けられ、瑠菜は恐怖と驚きで声が出なかった。
「処女を失ってまだ10日しか経たないというのに、もう覚えたのですね」
日向はまた、冷たい笑みを浮かべた。
「日向さんにみっちり仕込まれましたからね」
瑠菜は震える声を抑え、精一杯強がってみせた。
それを見て、日向は大きな手で瑠菜の頬を掴んだ。
「随分おエラくなったもんだ…」
「…日向さんほどではありません」
どうしてこんな言葉を吐いたかわからない。
次の言葉を探すより先に、日向は瑠菜の唇を奪った。
後ろは壁。
逃げることができない。
日向の舌が瑠菜の口内を犯す。
手は、制服のブラウスを大きく捲り上げて、背中のブラのホックを起用に外した。
「実は先日、仕上げを忘れていまして。龍が帰ってくるまでまだ時間がありますね」
「んっ…!」
「生意気な口を聞く悪いコには、お仕置きが必要です」