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囚われの城
第5章 おもてなし
龍はそれだけ言うとドアを閉めてしまった。
ドアの隙間から見えたのは、乱れたベッド。
上半身裸だった龍。
「ふぅーっ!」
深呼吸して頭の中を整理する。
龍を諦めると決めたじゃないか。
龍が部屋で、誰と何をしていようと……何も思わずいればいいんだ。
そう、龍はただの教育係。
愛情をもってあんなことしたわけじゃない。
みんなにやってきたことだし、自分だけ特別なわけない。
瑠菜はそうやって自分に言い聞かせる。
部屋に戻ると、サラはいなくなっていた。
ほっとしたのが正直な気持ち。
サラとはあまり関わらないようにしよう。
「あ、ここですかね、梅の間って……」
「……!!!」
「おや!驚かせてしまいましたか?」
サラがいなくて安心してすぐ、部屋を覗き込む若い男の姿があった。
身長は瑠菜より高いが、龍や黎明よりかなり小さい。
屋敷に不審者?!
そう思って警戒したが、さっきの龍の言葉を思い出した。
指導者、とかって言ってたような……。
「えっと、あのぅー……瑠菜さんでしょうか?」
「あ…はい…」
「あぁ、よかったぁ!迷わずに来れた!」
「あなたは……」
「僕は京太です。瑠菜さんの家庭教師を任命されました!」
京太は自信満々に敬礼した。
シャツにジーパンで、髪は茶色。
大学生だろうか。
「って、あぇ?!ちょ……えぇ?!」
ピシッと敬礼したかと思うと、今度は激しく動揺し始める京太。
あまりに大声で叫ぶものだから、瑠菜は驚いて縮こまった。
「んななななな!なんて格好してるんですか!!」
「……え?」
「ちょ、おおおっ……おっぱい丸出しで!!」
瑠菜は咄嗟に胸を隠す。
この屋敷に来た時点で〝そういう環境〟と知らされているものとばかり思っていた。
が、京太は何も知らないらしい。
瑠菜はそのことに気付き、顔を赤くする。
ドアの隙間から見えたのは、乱れたベッド。
上半身裸だった龍。
「ふぅーっ!」
深呼吸して頭の中を整理する。
龍を諦めると決めたじゃないか。
龍が部屋で、誰と何をしていようと……何も思わずいればいいんだ。
そう、龍はただの教育係。
愛情をもってあんなことしたわけじゃない。
みんなにやってきたことだし、自分だけ特別なわけない。
瑠菜はそうやって自分に言い聞かせる。
部屋に戻ると、サラはいなくなっていた。
ほっとしたのが正直な気持ち。
サラとはあまり関わらないようにしよう。
「あ、ここですかね、梅の間って……」
「……!!!」
「おや!驚かせてしまいましたか?」
サラがいなくて安心してすぐ、部屋を覗き込む若い男の姿があった。
身長は瑠菜より高いが、龍や黎明よりかなり小さい。
屋敷に不審者?!
そう思って警戒したが、さっきの龍の言葉を思い出した。
指導者、とかって言ってたような……。
「えっと、あのぅー……瑠菜さんでしょうか?」
「あ…はい…」
「あぁ、よかったぁ!迷わずに来れた!」
「あなたは……」
「僕は京太です。瑠菜さんの家庭教師を任命されました!」
京太は自信満々に敬礼した。
シャツにジーパンで、髪は茶色。
大学生だろうか。
「って、あぇ?!ちょ……えぇ?!」
ピシッと敬礼したかと思うと、今度は激しく動揺し始める京太。
あまりに大声で叫ぶものだから、瑠菜は驚いて縮こまった。
「んななななな!なんて格好してるんですか!!」
「……え?」
「ちょ、おおおっ……おっぱい丸出しで!!」
瑠菜は咄嗟に胸を隠す。
この屋敷に来た時点で〝そういう環境〟と知らされているものとばかり思っていた。
が、京太は何も知らないらしい。
瑠菜はそのことに気付き、顔を赤くする。