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囚われの城
第6章 母親の運命
黎明は淡々と話し続ける。
今まで知らなかった母親の過去は、瑠菜にとって衝撃が強すぎた。
「乳飲み子のお前を布団に寝かせ、その横で男を喰い漁っていた。妊娠しないような体にしたのは、中出しが一番気持ちいいからだそうだ」
「そんな……」
「子供ができなくて困っている金持ちにお前を売るつもりだったそうだが、こいつにも少し母性があったということか。12年間、立派な母親ではなかったが、お前を手放せなかったそうだ 」
「……そんなの、勝手すぎます」
瑠菜ははっきりと言った。
黎明は予想外の瑠菜の言葉に振り向いた。
「あたしは今まで我慢してきました。学校がわって帰るとママは裸で男の人といました。あたしが何も言わないからって、何年か前まであたしの前で平気で男と寝ていました。男に捨てられれば、八つ当たりにあたしに手をあげました。それ全部、一度じゃなかった」
瑠菜は途切れ途切れに言葉を繋いだ。
「確かに母親のような一面もありました。でも、結局は男に貢いで借金して、返せなくなってあたしをここに売りましたよね。あの時の絶望はどうしても、忘れられません」
「……そうか。それじゃあ、この女がどうなろうとも、お前には関係ないな?」
「ここに来たからには、あたしは桐原財閥のメイドとして、ご主人様だけに忠誠を尽くします。……ご主人様のご命令には、必ず従います」
瑠菜はチラッと母親を見て、すぐに黎明の目を見据え、深く頭を下げた。
目に溜まった涙が一滴、礼と同時にこぼれ落ちた。
「ちょうだい!硬いのが欲しいの!!」
母親は目をひんむいて腕を伸ばす。
黎明は冷たく見下ろし、母親の入っている檻の鍵を開ける。
母親は四つん這いで黎明の元に駆け寄り、手を震わせながらベルトを外した。
耳を塞ぎたくなる程に汚い言葉を連呼する母親。
黎明のズボンを脱がせると、力なくぐったりしているモノをそのまま口に含んだ。
ジュパジュパという水音が響き、無我夢中で黎明のモノにしゃぶりつく母親。