この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
囚われの城
第9章 変化する気持ち
紫苑は瑠菜の腰を掴み、四つん這いにさせて後ろから挿入した。
いきなり奥まで入れられたが、じゅうぶんに潤っていたので快楽の波として押し寄せてきた。
紫苑はいきなり高速で腰を打ち付けてくる。
瑠菜はそのリズムに合わせて腹筋を使い、紫苑を締め付ける。
「はぁ…イクッ…!」
「中に、中に出してっ」
瑠菜の中に熱いものが注がれると、瑠菜も同時に絶頂を迎えた。
絶頂してすぐなのに、瑠菜の中にいる紫苑はまた膨らみ始める。
体勢を変え、時に口に含み、二人は夢中で重なり続けた。
疲れ切ってふと時計を見ると、すでに10時を過ぎていた。
「やばっ!もう行かなきゃ…」
急いで服を着る瑠菜を、紫苑はベッドで力なく横たわり見ていた。
「先輩、それじゃ…メールしますね!」
「…あぁ」
瑠菜の笑顔とは裏腹に、紫苑は魂の抜けたような目をしている。
それは、どこか絶望したかのような目にも見える。
瑠菜はできるだけ急いで帰ったが、家では龍が怒って待っていた。
「門限守らないとダメじゃん!俺がどれだけ心配したかわかってんの?!」
龍のお説教を聞いている間も、瑠菜の頭の中は紫苑でいっぱいだった。
さっき別れたばかりなのに、もう会いたくて仕方ない。
早く連絡したい。
瑠菜は完全に、恋に落ちていた。