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囚われの城
第9章 変化する気持ち


紫苑は瑠菜の腰を掴み、四つん這いにさせて後ろから挿入した。

いきなり奥まで入れられたが、じゅうぶんに潤っていたので快楽の波として押し寄せてきた。

紫苑はいきなり高速で腰を打ち付けてくる。

瑠菜はそのリズムに合わせて腹筋を使い、紫苑を締め付ける。


「はぁ…イクッ…!」

「中に、中に出してっ」


瑠菜の中に熱いものが注がれると、瑠菜も同時に絶頂を迎えた。

絶頂してすぐなのに、瑠菜の中にいる紫苑はまた膨らみ始める。

体勢を変え、時に口に含み、二人は夢中で重なり続けた。

疲れ切ってふと時計を見ると、すでに10時を過ぎていた。


「やばっ!もう行かなきゃ…」


急いで服を着る瑠菜を、紫苑はベッドで力なく横たわり見ていた。


「先輩、それじゃ…メールしますね!」

「…あぁ」


瑠菜の笑顔とは裏腹に、紫苑は魂の抜けたような目をしている。

それは、どこか絶望したかのような目にも見える。


瑠菜はできるだけ急いで帰ったが、家では龍が怒って待っていた。


「門限守らないとダメじゃん!俺がどれだけ心配したかわかってんの?!」


龍のお説教を聞いている間も、瑠菜の頭の中は紫苑でいっぱいだった。

さっき別れたばかりなのに、もう会いたくて仕方ない。

早く連絡したい。

瑠菜は完全に、恋に落ちていた。

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