パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第2章 藤田先生と千晴の結婚生活　～久しぶりのデート～

私も一息ついて、水を取りに立ちあがると、先生が先に小さな冷蔵庫から取り出し、冷たい透明のペットボトルを差し向けてくれた。

「あ、ありがと……」
「欲しいのか？」

え？
水？赤ちゃん？
どっちの話？

「あ、うん、水欲しい」
「いや、俺が言ってるのは……」

先生のポーカーフェイスが崩れて、苦笑している。とても優しい笑顔。
水じゃなくて、赤ちゃんのことか。


「……うん。惺に兄弟ができたらなって、思う時もある……」


私の隣に座った先生は、「そうだな」と頷き、私の顎を指で取り、静かに口づけた。
温かい唇が重なり合うと、心から安心できる。


唇が離れて瞳を開けた時、先生は私の髪を撫でて言った。

「俺の歳、知ってるよな……？」
「はい、知ってます……」

そのことは散々言われてきたし、つきあう時にも言われていたこと。
やっぱりだめかぁと思いながら先生を見ると、笑っている。


「でも、まぁ……運命に任せるか」