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17歳の落書き
第2章 藤田先生と千晴の結婚生活 ~久しぶりのデート~
はあ……と、恍惚の吐息が耳を掠める。


「抜かないで、このまま……」

両腕を首に回して、先生を逃さないように抱きついた。
鍛え上げられた体は、やすやすと私の体を抱き上げ、繋がったまま向かい合って座る。

「シーツ汚れちゃうね」
「そういうホテルでもないのに申し訳ないな……」

少し息が上がりながらも、真面目に答える先生に笑って寄り添う。
そして、煌めくような秋晴れを見上げながら、ぽそりとつぶやいた。


「…………赤ちゃん……来るかなぁ……」


先生の年齢もあるし……経済的な心配もないことはないし、惇君だってどう思うかわかんないし、今、惺がいてくれて、本当に幸せなんだけど――。

惺に、弟か妹ができたらって、少しは考えてしまう。

しかし今までそんな思いを先生には告げたことはなく、伝えたのはこの時が初めてだった。

寝かしつけの隙間で行うリビングでのセックスも、まともな避妊はしてなかったけど、先生がどう考えているのかはわからなかった。
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