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17歳の落書き
第1章 藤田先生と千晴の結婚生活
「はあ…はあ…」

肩で息をする私と先生。
先生は私の背中にどさりと体重をあずけてきた。

「哲さん~。苦しい~」
「ああ。すまない……」

まだけだるい体をのっそりと起こして、先生は床に横たわる。


「気持ち良かったね、哲さん」
「ああ……そうだな」

私もソファから下りて横たわり、先生の腕を枕にして抱きついた。
そして、大きな手で頭を撫でられ、幸せな気分に浸る。


ひんやりとした床の上。
ベッドの上で愛し合えたらいいけれど、寝室では、惺がすうすうと寝息を立てている。

「ベッドでエッチできる日はいつかなぁ……」
「千晴は、ベッドがいいのか?」
「そりゃあ……」

でも、惺がいるところではできない。気分的に。



「哲さんはベッドじゃないほうがいいの?」


そう聞いてみると、先生は私の頭を撫でる手を止め、肩を抱き寄せて頬にキスをする。


「千晴となら、俺はどこでもいいよ」


先生の、迷いのない言葉に、ひどく照れる。
つきあいたてでもないのに、惜しみない愛の言葉をくれる。

恥ずかしくて黙ってしまった私の髪を撫でながら、先生は満足そうに微笑んでいた。
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