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禁断背徳の鎖外伝・影の功労者
第5章 判断
次の日、本社で宴席関係の調整が終わった後、私は倉原主任を会長室フロアーへと呼び出した。
「わざわざご足労申し訳御座いません倉原主任」
「いや‥
聞きたい事があるんだろう?
答えられる限りは答えるが‥‥」
「はい・・・」
頑固で職人気質だが、決して気が短い方では無く、どちらかと言えば穏やかな性格なのが倉原主任。
フロアーの応接場に倉原主任を通し、お茶を差し出してから私自身も向かい側に座った。
「・・・
その後‥美紀様は?」
「今のところ薬のせいか少しは安定しているし、夜に外出する事も少ない‥
だが、受けた傷はそのままで、身体の方は痩せる一方・・」
「・・・・・」
そんな事になっていたとは、会長はひと言も‥
痩せ身体に傷‥吉田春夫が美紀様に対して、どれだけ酷い仕打ちをしているのか・・
今の話だけで垣間見れてしまう。
普通に言えばSM、悪く言えば一方的な陵辱‥
現状は多分後者、教師という立場を利用した最低な人種。
「・・・
このまま何も無く過ぎてくれれば良いが、そうもいかんのだろう‥
美紀を早乙女邸に預けるという案は、早乙女に止められたし何時かはまた・・」
「・・・えっ!?」