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禁断背徳の鎖外伝・影の功労者
第5章 判断



そして付属高から夜学へと変わってしまった美紀様に、会長は手出し出来ず。


早乙女会長という立場上、夜学‥それも夜の街で遊んでいる少女1人に、直接構う事が出来ない。


何となく美紀様は、それを理解した上で遊んでいると、私は思っているが‥


私が倉原家に行っても美紀様は会ってもくれず、里親である倉原主任から話を聞いたのみ。



(もう一度、倉原主任と会ってみましょうか?)


倉原主任1人だったら、本社内で押さえる事が出来る‥
それも会長室フロアーで‥‥



「それより遠藤‥
宴席の方‥誰が来るか確定したのかね?」


「明日本社にて、正式な日時と出席者を確認致します」


「そうか・・・」


会長からはそれっきり・・・



(やはり明日、倉原主任に直接聞くべき‥‥)


少し前に倉原主任がこの早乙女邸に来たが、私は内容を一切知らず。


ただ、美紀様の為にダミー会社1つと、無料モニターという名の医者からの薬を回しただけ。


意外に疑い深い美紀様に、女性オペレーターとして電話対応した私の方が少々参ったが、何とか無難には乗り切った‥筈・・


出来れば、あんな事は二度とやりたくない。



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