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禁断背徳の鎖外伝・影の功労者
第6章 潜入



「えっ?
お嬢さん、早乙女邸に居んの??」


『ええ、本当に偶然の出来事ですが、街を1人で歩いていた美紀様を会長が見付けまして、そのま早乙女邸にお連れしました‥
会長が根気良く説得されて、今は早乙女邸内で治療中です』


いきなりの急展開!


まさか会長自身が説得し、お嬢さんが納得したとは‥
自分ですら予想外過ぎる。



「と‥とにかく、一度そっちに行くから!」


『ですが、美紀様とお会いになるのは少々‥』


「分かってる、だけど心配なんだ!」


『・・分かりました‥
橘は、一度言ったら聞きませんからね・・』


電話を切って、最速で早乙女邸へ・・


丁度今は医者が着ていて、お嬢さんの治療中だとか。



(少しくらい覗いても‥)


此処は会長の私室らしく2間続き‥
会長と遠藤は向こうで待機中。


自分はと言うと、私室には入れないから廊下‥
だけど覗き見なら、此処で十分。


少しだけ扉を開けて、ベッドルームに居る、治療中のお嬢さんのチェック。



(自分が見た時よりかなり痩せて‥
それに傷が沢山、まだ腫れすら引いてない‥‥)



あんなになるまで我慢してたの!?


首に絞め痕まであった、どんなに辛かったか‥


やっぱり、無理にでも自分が介入していれば、お嬢さんがあれまで傷付かずに済んだのにっ!!



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